皆様が知りたい情報「施工不良を防ぐ為に大切なこと【塗布量・塗り重ね乾燥時間】」編
DATE 2021年12月13日 (月)
こんにちは。
株式会社 南部建装/プロタイムズ岐阜南店の大石です。
今回は、屋根・外壁の塗装工事に関して施工不良を防ぐ為に大切なことをお伝えいたします。
塗装工事の際に使用する塗料。塗料メーカーは施工不良にならないために仕様書をカタログに記載しております。
その中でも、特に大切なのは2点。
【塗布量(使用量)】・【塗り重ね乾燥時間(インターバル)】です。
上記の2つについてご説明していきます。
上記写真は塗料カタログに記載されております仕様書です。(参考資料)図1
まずは、
①塗布量(使用量)
塗布量とは、1m四方(1㎡)に塗り付けるkg(重さ)のことを言います。
図1の表にあります塗布量(使用量)が1㎡に対しての使用する重さ表記になります。
では、上塗り材の「ニッペ水性シリコンセラUV」にてご説明します。
塗り回数は2回塗りで1回の塗装に0.14~0.16を1㎡に塗っていきます。
上記の内容を説明されても分かりにくいと思いますが、塗布量から使用缶数をお出しすることが出来ます。
今回計算方法をお伝えしますので活用ください。
(例)
仮に、塗布量(1kg)とし、塗り面積(見積書)を100㎡とします。使用する塗料は15kg缶です。
この3つが分れば簡単。
式は、1㎏(塗布量)×100㎡(面積)÷15kg(塗料缶の重さ)=6.6缶
つまり、7缶が必要になるという訳です。
塗布量で1㎡に塗る量が、、、と言うことは確認も難しい。
ですので、塗布量から計算した缶数を基準に判断材料に使って頂きたいです。
POINT
・缶数が分かったところで、その缶数分を必ず使い切ってもらう。
・一番は、見積書に缶数記載していただく。(※さらに良いのは、塗面積に対して塗料と工賃を分けた見積もり。材工別の見積書を作って頂く)
・見積通りに材料を入れたかの検品。※必ず一括納品!!何回に分けて持ってこられると隠ぺいされる可能性。
(一括納品は、出来ればお施主様が見て確認していただきたい。無理な場合は、全景写真と注文した品番のラベルのアップ写真)
参考写真
見積書参考。材工別の見積書
一括納品写真。缶数と新品かどうかも確認。 右は見積書に記載している塗料の名前と色番が合っているかの確認。
使用した塗料の空缶確認。
続いては、
②塗り重ね乾燥時間(インターバル)
インターバルとは、下塗りから中塗りまでの乾燥時間。中塗りから上塗りまでの乾燥時間の事を言います。
この乾燥時間をしっかりと守らないと早ければ半年くらいで不具合が発生します。
理由は、塗った塗料の乾燥不十分。
例えば中塗りを塗装し、乾ききっていない状態で上塗りを塗装すると、中塗りを1回塗った事にしかならないです。
かと思えば、中塗りを塗って表面だけが乾き上塗りをすると、中塗り・上塗りの2回塗りになりますが、
中塗りの表面は乾いていても中身が乾いていない状態で上塗りをすると、中塗りの水分が外に逃げれなくなり硬化不良となり
塗膜が膨れてきたり捲れたり、白い斑点(白濁)が出たりします。
これから塗装される皆様。しっかりと塗料メーカーのカタログに目を通し、仕様書を確認してください。
塗布量も塗り重ね乾燥時間も塗料によって変わりますので。
乾燥不十分による不具合写真(引用)
・左は旧塗膜との密着不良(乾燥不足)による膨れ。
・右は硬化不良による塗膜の捲れ。
こちらは、中塗りの乾燥不十分の状態で上塗りした為中の水分が上手く抜けず、
中塗り共に捲れあがっております。
どうでしょう。
いろいろな業者がいる中、しっかりとした塗装会社を探すことは大変です。
一番怖いことは、塗っている職人本人が施工不良になっているという事を分かっておらずに施工してしまう事が
多いという事。
職人や担当者がお客様の為に!と思って施工していても実は違う。という事例は少なくありません。
しっかりとした施工したい。
トラブルはご免だ。
という方は、必ず「塗布量」と「塗り重ね乾燥時間」について担当者さんや職人さんと打合せをして頂く事をお勧めします。
勿論、見積書に材料と工賃を分けた(材工別)の見積書などの依頼はして頂いた方がいいと思われます。
読んでいただいた皆様が品質を確保した塗装工事をして頂けるよう願っております。
万が一のトラブル
あっては欲しくないですが、もし。もし万が一トラブルなどに巻き込まれてしまった場合には
上記の消費者支援センター(住まいるダイヤル)にご相談ください。
こちらら国交省の政策に基づいて、消費者がリフォームでトラブルなどに巻き込まれた際に救済することを目的に設置されております。
一級建築士さんや弁護士さんも在籍しておりますので、一人で悩まずにご連絡を頂ければと思います。
よくあるご質問
「中塗りと上塗りの色を変える」について知りたい方は下記のページをクリック↓↓↓