シーリングの補修方法は打ち替えがオススメ
DATE 2021年8月23日 (月)
こんにちは。
株式会社 南部建装/プロタイムズ岐阜南店の大石です。
今回はシーリングの補修方法について少しお伝え致します。
まず、シーリングの補修方法は打ち替えと増し打ちの2種類あります。
打ち替えとは、元のシーリング材を除去して新しいシーリング材を施工する方法です。一方、増し打ちとは、元のシーリング材を残したまま上からさらに充填する方法です。
打ち替えと増し打ちどちらがいいのかというところですが、基本的には打ち替えを行ってください。増し打ちを行うのは、元のシーリング材の除去が困難な場合です。それ以外は打ち替えを行う方がよいでしょう。
なぜ増し打ちはオススメできないかと言いますと、元のシーリング材と新しいシーリング材の相性の問題と、柔軟性の違いが影響し、シーリング材の不具合が発生する可能性があります(下図)。
さらには、元のシーリング材があることによって新規シーリング材に厚みをつけることができず、十分な性能を発揮することができません。シーリング材には、性能を発揮するための適正な幅と深さがあります。十分な性能を発揮できないのではシーリング材を補修した意味がなくなってしまいます。シーリング材本来の目的である外壁の動きを吸収したり、水の浸入を防ぐことができないのでは本末転倒です。
打ち替える場合のオススメとしては、シーリング材の耐久性が高いものを選びましょう。ライフサイクルコストを考えるとこちらのほうがお得な場合が多いです。
打ち替えてさらに塗装する場合のオススメ
打ち替えてさらに塗装したい場合に、オススメのシーリング材と塗料を紹介します。
①シーリング材はノンブリードタイプを使用する
⇒ノンブリードタイプのシーリング材とは、シーリング材からにじみ出る成分が少なかったり、にじみ出にくい原料を使用することで、塗膜へのにじみ出し(ブリード)を抑えたものです。ノンブリードタイプでない場合は、シーリング材の成分が塗膜ににじみ出し、シーリング材上が汚染する原因になります。
②弾性系塗料で塗装すること
弾性系塗料とは、乾燥後の塗膜が比較的柔らかいタイプの塗料です。シーリング材上は動きが大きいため、柔らかい塗膜でないとひび割れなどが発生する可能性が高くなります。弾性系塗料について詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。
https://protimes.jp/journal/gaihekitosou/elastic-paint-20212
※リフォームジャーナルより引用
まとめです。
シーリングの上に塗装がしてあるけど大丈夫なのか、またはシーリングの上に塗装がないけど大丈夫なのかといった疑問にお答えしていきましたが、いかがだったでしょうか。結果的にはどちらのパターンもあり得ます。すでにひび割れ等の劣化症状が発生している場合は、上記の補修方法を参考にし、相談下さい。
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