ALC外壁補修工事
DATE 2022年3月27日 (日)
こんにちは。
株式会社 南部建装/プロタイムズ岐阜南店の大石です。
今回は、アパート様の補修工事をピックアップ。
外壁材は「ALCパネル」
外壁材と言えば、「サイディング」・「モルタル」・「トタン」などが挙げられますが、
ALC材という外壁材もあります。
分かりやすく言いますと、旭化成さんのへーベルと同じです。
ALCパネルとは
ALCはスウェーデン発症の商材。
高温高圧蒸気養生でつくられる軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)のことで、
珪石・セメント・生石灰・アルミニウム粉末を主原料としています。
板状に成形したものは「ALCパネル」と呼ばれ、外壁用や間仕切壁用、屋根用、床板などがあり、幅広く使用される建材です。
ALCの特徴はと言いますと、
やはり、耐火性が非常に優れていますね。
防音性や、断熱性もあります。
比重は0.5と非常に軽くALCパネル内部は連結気泡で全ての気泡がつながっている。
欠点
非常に利点が多いパネルですが、欠点もあります。
パネル自体には防水性が全くない事。
なので、防水効果を保つためには塗装によるメンテナンスが必要となります。
先ほど、お話ししましたALCは連結気泡の為、一度水が入ってしまうとどこから雨漏りするか分からない。
更にはパネル中心部にはラス網という金網が入っている為、錆びてしまうと強度も一気に下がり崩壊なんてことも。
どの基材にもメリット・デメリットがあります。
ご自身の建物に使用されている外壁材や屋根材の特徴を理解すれば、
それに合わせたメンテナンスをすれば大丈夫です。
話しは反れてしまいましたが、
今回はアパートの補修をしました。
大きな破損などは交換が必要になりますが、少しの事なら補修で済みます。
では、写真でお伝えしますね。
2箇所の破損がありました。
拡大にすると
この2箇所を直していきます。
露出していると雨水が侵入しラス網をサビさせてしまう為、補修材での補修。
補修材には、「樹脂モルタル」や「ミラクファンド」「BR-C」などの補修材がありますが、
ホームセンターでも手に入れられる「樹脂モルタル」や「補修用モルタル」なんかが良いかと思われます。
補修材にて盛り付けた写真です。
POINT
モルタルなどは水と混ぜ合わせて使用する為、乾燥と共に水気が無くなりへこんで(痩せて)いく為少し盛り気味に塗布するとGOOD!
乾いてから、ヤスリやペーパーなどで形の調整をお忘れなく!!
もうひとつ!!
段差は出さない方がいいので、モルタルで補修し乾く前に刷毛や歯ブラシなどで段差を均して下さい。
完全に乾いて形成してからは、まわりの外壁と合わせるために下塗り塗料「フィラー」をマスティックローラーにて柄付け。
フィラーもマスティックローラーも今ではホームセンターに置いてあると思います。
本当に便利な時代になりましたね。
ちなみに、
こちらがマスティックローラーです。
塗装の際に使う毛のローラーと違い、アミアミのローラーです。
このローラーで塗料をつけて塗ると、
こんな感じに柄を付けることが出来ます。
柄も完全に乾かしてから、上塗りして完了です。
どうでしょう。
分からなくなりましたね。
塗りたてなので少し色が違って見えますが、乾いてくると違和感なく落ち着きます。
皆様もご自身でやる!!という方は是非参考にしてやってみてください。
それでも、やっぱり出来ない!失敗した!という方は、是非プロに相談してみてくださいね。
それではまた~。
大石でした