塗り重ね乾燥時間【インターバル】
DATE 2022年11月24日 (木)
冬場の塗装は、「塗料が乾かずに工期が延びてしまうのでは?」「塗装は不向きなのでは?」と想像される方も多いと思いますが、実際のところは、夏も冬も工期は変わりません。
今回、お話するインターバルは、この工期を左右する重要な工程です。
インターバルの事を知って頂ければ、夏も冬も工期は変わらず、冬が不向きな季節では無いと言うことが分かって貰えると思います
塗装工事とは、塗膜と呼ばれる薄い層を何層にも重ねて塗ることで、外壁材を守る工事になります。
基本的に、3層に重ねて塗れば、塗膜の持ちが良いと言われています。
ここで肝心なのが、塗料を塗る工程です。
塗料には、ほとんどの製品に樹脂が入っています。この樹脂は石油から作られるプラスチック系の物で、この石油製品が空気に触れて化学反応を起こすことで、塗料と塗料が接着し、何層にも重ねて塗ることができます。
この、空気に触れて化学反応を起こすまでの待機時間を、塗り重ね乾燥時間【インターバル】と言います。
それでは、インターバルを守った塗り方をご説明しましょう。
まずは、1層目の下塗り材と呼ばれる、外壁と上塗り材を接着させる塗料を塗ります。
下塗り材を塗り終えた後、次に上塗り材(中塗り)を塗るまでのインターバルが重要で、現在の新しい塗料ですと、概ね、3時間以上の乾燥時間を設けること、と7日以内に塗装をすることです。(7日以内に塗装をするのは、乾燥させ過ぎない為ではなく、密着度の高い現在の塗料の場合、塵や埃などが付着して、次の重ね塗りに適さなくなる為です。)
しっかりと3時間のインターバルを取った後、2層目の中塗りを始めます。
中塗りを終えた後、さらに3時間以上の乾燥時間をおきます。
最後に3層目の上塗りをして完了となります。
つまり、下塗り・中塗り・上塗りを、1日1工程ずつ行えば、インターバルが守られた塗装工事をしているということになります。
この工程に、以前ご紹介しました気温5℃以下・湿度85%以上の日をのぞけば、季節は関係なく塗装工事ができると言うことになります。
以上のように、インターバルの事を知って貰えれば、晴れの日が多く、乾燥している冬は、むしろ適切な季節ともいえます。
塗料の種類は100や200ではありません。今現在も新しい塗料は開発されており(約2000~3000)、塗料店でも把握しきれない程の種類があります。
それら塗料は、それぞれに使い方が違います。特殊は塗料によっては6時間や8時間の物もあるので、必ず使う前に説明書をよく読み、気温・湿度・インターバルをしっかり守って行うことが重要です。
㈱南部建装/プロタイムズ岐阜店は、特にインターバルにはこだわりを持って1つ1つの工程を丁寧に行っております。
外壁・屋根の塗装でお困りの方は、㈱南部建装/プロタイムズ岐阜店0120-888-734まで、お気軽にお申込み下さい