冬場に起こる『凍害』の危険性。
DATE 2023年9月2日 (土)
冬場は、「外壁にひび割れができた」「外壁が剥がれ落ちた」などの、お問い合わせが多くなる季節です
冬場に発生するこのような劣化症状の多くは『凍害』と呼ばれる現象によるものです。
『凍害』とは、コンクリートに含まれている水分が凍結・膨張することで、隙間が出来たりひび割れたりして、コンクリートが次第に劣化していく現象のことです。
日本の住宅の多くに使用されている、窯業系サイディング壁・モルタル壁・ALC壁・RC壁は、コンクリートの原料であるセメントが使用されていますが、このセメントは湿気や水分を吸水しやすい素材です。
これらの外壁材は、水分の吸収を抑えるために新築時には塗料が塗られた状態で設置します
しかし、経年劣化により塗料の効果は徐々に失われ、水を吸収しやすくなり、『凍害』が発生してしまいます。
一度凍害が発生すると、凍害は止まることなくどんどん広がり劣化状況は深刻になっていきます
凍害の劣化形態として、見た目がどのように変化するか劣化の進行状況を順番に見ていきましょう。
1. 『ポップアウト』
ポップアウトとはコンクリートの表層に含まれる骨材粒子などが水分を含むことで膨張し、破壊されることで、円錐状の剥離が起こる凍害の初期に現れる症状です。
2. 微細ひび割れ。
ポップアウト周辺から、紋様や地図状のような、微細なひび割れが発生します。
3. 『スケーリング』
表面に薄い裂け目ができ、剥離します。
4. 破損・崩落
コンクリートが塊となって崩れ落ちます。
崩落が発生すると建材が剥き出しになり内部の腐食や破損が起こる為、建物にとって非常に危険な状態となっていきます。
こうなってしまうと、もう補修では済まなくなり、内壁の交換工事・柱の交換工事・外壁材の交換工事など、高額で大規模な工事が必要となります。
そうなる前に早目の対策を取ることで、建物の内部構造を守り、工事の費用を抑える事にも繋がります。
凍害は、結露が長時間続く、風呂場・台所・洗面所の外側や、アルミサッシ周り・目地シーリングの周辺に発生しやすくなります。
まずは、その周辺から確認してみるといいですね
凍害の補修工事は専門的な工事になりますので、発見したらすぐに改修工事をすることをお勧めします。㈱南部建装/プロタイムズ岐阜南店は、パテによる補修や交換工事も行っております。
気になる方は、屋根・外壁塗装専門店の㈱南部建装/プロタイムズ岐阜南店 TEL0120-888-724または058-240-5533までお問合せください。